ムク木コラム
木のみ木のまま

戻 る

 初めての炭焼き

平成20年2月
山川元志

平成20年2月9日は大雪。
大雪の中「炭焼き達人」という炭焼き機を製造しているテサキさんご夫婦に来ていただき、午後3時に着火する。社員も興味深そうに取り巻いて見守る。
約1時間後燃やすのを止める、木酢液採集装置を取り付け、あとは勝手に、少ない酸素で燃えるのを見守るだけ。テサキさんには、これから丸一日の予定をあれこれ指導していただく。
今日はこの地では何年かぶりの大雪である。心地よく出る煙が、製材工場の木材を燻してくれる。しかし外はどんどん雪が降り積もって来る 。
7時半頃、テサキさんに空気穴を1.5pにセットしていただく。大雪の中、滑るので気をつけ、帰られることを祈る。これからは、聞いたことを頼りにひとりで判断しなければならない。
8時頃、バケツ2/3程度の檜木酢液がたまる。釜は上半分が熱い状態。この調子だと釜止めは真夜中になりそうなので、時間を延ばすため空気穴は1p程度に絞る。
夜中の1時、木酢液はバケツ一杯、釜は下までほとんど熱くなっていた。軽い檜材を考慮すると、夜中の1時までで80℃に温度が上昇後9時間程度経過しているので、釜止めは近いと考え、このまま放置だと朝までに燃えつくしそう不安にかられ、空気孔を0.7pにしぼる。良質の木酢液はこれで採り止めとする。「青い煙」への転換は真夜中なので見れそうにない。あとは朝方まで燃えつくさないよう祈るだけ。
朝の5時20分、自然に鎮火し、煙が出ていない。温度も生暖かい状態。酸欠で消えたのかあるいは燃え尽くしたのか、分からない。開けるのは危険なので、とにかく「ねらし」をすることにし、空気孔を全開する。
ボッと言う音がする、焚き口に上から落ちたのか、青い炎が見える。リグニンが燃えているのか。しばらくすると煙突からも勢いよく青い煙が出る。ひょっとすると、燃え尽きではなく、炭化が不完全な可能性もある。しかしいまさら仕方ないので6時にはすべての蓋を閉める。
燃やすのを止めてから13時間経過。あとは冷えるのを待つだけ。
気はせくが10時間はあけられない。
2月11日
「いいもの連合家基都」のメンバーが「炭焼き達人」の前に集まりふたを開ける。
一見すると立派そうな炭が出来ている。しかしその一部を取り出すと、少し炭化していないところが見られる。そこでテサキさんの指導でリカバリー措置をすることにする。要するにもう一度炊き直すということである。
 メンバー一同持ち寄りのバーベキューを楽しむ中、3時間程度燃やすと煙突からの炎が無色になり、炭化が完了したようだ。そこで今度は本当の「ねらし」で中に貯まったガスを抜き窯を閉める。
2月12日 
昨日は皆様ご苦労様でした。おかげ様で心温まる楽しいひと時が過ごせました。
とれとれの炭で、バーベキューのつもりが、文字通り不完全燃焼でしたが。
リカバリーは大成功で、今朝「炭焼き達人」を開けると完全な炭ができあがっていました。テサキさんの指導のおかげでリカバリーのやり方もわかり、良い勉強にになりました。改めて「炭焼き達人」の威力を感じることが出来ました。
整理すると、原因は一昨日燃え尽きを心配して空気穴を0.7pと絞り込み過ぎ、鎮火してしまったことにあります。空気孔は最低でも1から1.5pは開いてないとだめなようです。再度燃やし、燃焼後約3時間で、煙は透明化、空気穴を開きねらし運転を25分、最初に吸気穴を閉め25分後煙突穴も閉めました。その後一晩放置後、今朝社員全員で開けました。
大成功です。ありがとうございました。

HOME    戻 る
Shiki ムク木の家で暮らそう
有限会社 志 木
〒611-0042 京都府綴喜郡井手町柏原37(JR奈良線玉水駅前)TEL0774-82-2025 FAX0774-82-2208