ムク木コラム
木のみ木のまま

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 歯科治療でアトピー その3

平成19年2月
山川元志

 昨年12月、娘のインナーを金銀パラジウム合金からレジンに替えた。明らかに湿疹は消えてきた。しかし頭や手などのカサカサ感は残る。それも時間の問題だろうと思う。レジンというプラスチックもまったく害が無いとは限らないが、金属アレルギーによる全身が湿疹という猛烈な毒性は消える方向にある。除去してまだ1ヶ月半の変化としては充分な因果関係の証明である。

 「木のみ木のまま」で鼻炎や花粉症、シックハウスや化学物質過敏症について思うところを論じてきたが、もっとも分かりづらかったアトピーの問題を娘によって突きつけられ、主原因は金属アレルギーであることを証明出来るとは思いもよらなかった。医者を頼らず薬も頼らず湿疹だらけの娘に信念の押しつけだったが快方に向かい始め正直ほっとしている。玄米療法と断食でアトピーの治療に取り組み効果を上げられている医師がおられる。玄米に含まれるフチン酸は有用無用も含め金属などを排出するといわれるが、示唆的な話だと思う。

 アトピーは不可解な湿疹と言われている。それはひとつは症状が出るのが歯科治療から2−3年、あるいは10年以上と結構時間がかかり、また誰もがアトピーになるわけではない。そのため直接的なつながりが分かりづらいことがあげられる。
 また金属アレルギーはパッチテストで反応しなくても、口腔内では生体に重大な影響を与えている可能性が高いことも考慮しなければならない。

 よくネットの掲示板を読むと、IgE抗体との関わりに惑わされる人が多い。しかしアトピーの人でIgE抗体が減少してもアトピーが消えない人がとても多い。IgE抗体は金属アレルギーで乾燥肌になった皮膚に、ダニなどの異種蛋白や黄色ブドウ球菌の刺激で増えただけかもしれない。主原因は口腔内から生じた金属アレルギーを疑うべきなのだ。だから何らかのケアでIgE抗体が減少してもアトピーは消えない。また元々アトピーの3割ぐらいは、IgE抗体と関わりのない人たちという指摘もある。

 歯科治療はしていないのにアトピーと言うケースもある。ひとつ考えられるのは幼児期で消化力が弱いときに、栄養価の高い蛋白を摂取しアレルゲン化したケースである。そうした時のアレルギーは年齢ととともに消えるケースが多いというが、ステロイド等の薬物療法で封じ込められ青年になっても内在化し持ち越したケースである。このようなケースでなければやはり歯科治療との関係を疑うべきだと私は思う。

 専門家にはアマルガムの水銀がアトピーの原因と指摘する人たちがいた。そのためかどうか知らないがいつの間にか、歯科治療でアマルガムは使われなくなった。その責任を追及されることを恐れ、黙ってアマルガムを使わないようにし、金銀パラジウム合金に替えたと疑われても仕方ないのではないか。しかも金銀パラジウム合金は元々は、金の比率が20%だったのが12%に減じられている。国は本当に国民の健康と安全を真剣に考えているのだろうかと疑問に思う。金銀パラジウム合金に代わりうるレジンすらつい最近まで前歯以外健康保険の対象外だったのだ。

 費用負担を考えると国民は健康保険で使える治療法を選択しがちである。安全と信じ金銀パラジウム合金で治療している人の数は莫大である。それによって生じた金属アレルギーは、アトピーだけでなくいろんな内臓疾患や精神疾患に間接的に係わっている可能性もある。当社に出入りする板金屋さんも20年来アトピーで苦しんでいる。いつもかゆくてたまらないとぽりぽり掻きまくっているのである。もしかしたらと思い歯との関連を話すと、案の定歯は銀色で埋まっていた。

 パラジウムも含め金以外の多くの金属は、細胞組織を死滅させるという怖い話もある、虫歯が増える一因にもなっているのではと疑いたくなく。生体というのは複雑なようで意外とシンプルなものと思う。だから分かりづらいと思っていたアトピーも、きっとシンプルな原因があると信じて疑わなかった。今回それが証明されたと思う。

 アトピーは歯科治療だけが原因ではなく食物や化粧水さらにはステロイドの後遺症など様々な要因が重なっている可能性はある、それでも口腔内で生じた金属アレルギーが主原因である可能性は、とてつもなく高いと私は思う。歯科治療で7割ほどが金銀パラジウム合金が使われていると聞くが、だとすればその影響はそら恐ろしいモノがある。信頼できる知人の歯科医に相談すると、金とセラミックの組み合わせが代わりうるひとつの方法と思うが、技術面及び保険適用外という問題がある。国はもっとこの問題に真剣に取り組むべきだと思う。保険でしばるのではなく、現場の知恵を阻害しない制度を考えるべきだ。


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