ムク木コラム
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 歯科治療でアトピー その2

平成18年12月
山川元志

 子どもの歯科矯正のリングを除去して4ヶ月強、それだけが原因ならもっとアトピーが改善してもいい頃である。しかし顔の腫れが退き、背中などの湿疹は消えたものの、手や足の乾燥と痛々しいアトピーはいっこうに良くならない。食事療法で便秘は解消しているものの、まだ根本的な原因は残されているようだ。残された原因として5つの虫歯のインナー(埋めもの)に使われた金属を疑うものの、金銀パラジウム合金はは貴金属系で、現代は使われなくなったアマルガムより安全性が高いというのが常識のようだ。

 アマルガム合金銀、銅、スズ、水銀を主に出来ており、アトピーとの関連が強く指摘され、今はほとんど使用されていない。
 現在多く使用される金銀パラジウム合金金(12%)銀(50%)銅(16%)パラジウム(20%)の他、亜鉛・スズ(2%)で出来ている。

 金属アレルギーの原因物質を調べてみると、東京都済生会病院におけるパッチテストでは、水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、クロム、銅に反応する人が多く、そう考えると金銀パラジウム合金パラジウムも必ずしも安全とはいえない。しかし何故貴金属であるパラジウムがアレルギー物質になるのだろうか。
 イオン化傾向から見ると、イオン化しやすい金属は亜鉛、クロム、コバルト、ニッケル、銅、水銀・銀、パラジウム、プラチナ、金の順である。
 パラジウムは、プラチナに次いでイオン化傾向が小さく貴金属に列せられる。その点では安全性が高いと思われるが、パッチテストでどうしてこんなにアレルギー反応を起こす人が多いのだろうか。

合金名 素材
アマルガム合金 銀・銅・スズ・水銀
金銀パラジウム合金 金・銀・銅・パラジウム
亜鉛・スズ

パッチテストで反応する人が
多い金属 水銀・ニッケル・コバルト・スズ・
パラジウム
・クロム・銅
少ない金属 カドミウム・金・亜鉛・プラチナ

イオン化しやすい金属の順番
亜鉛>クロム>コバルト>ニッケル>銅>水銀・銀>パラジウム>プラチナ>金

 その答えは某金属地金会社のサイトに書かれていた。
 @ 合金では凝固した組成濃度が著しく異なる時、貴金属といえども異種金属間で電池化し、金属イオンが唾液に溶出される。
A 水素よりイオン化傾向の小さい金属(パラジウムも)は一度酸化してから溶解して金属イオン化する。
B 銀以外の貴金属の金属イオンは口腔内の蛋白質と結合して不溶性化合物を作ったり
表面に沈着することがある。
これらよりパラジウムが口腔内でイオン化することで蛋白質と結合し、異種蛋白として浮遊し肌に沈着し、免疫細胞から非自己として攻撃を受けアトピーになる可能性があることが想像される。

 こうしたことから、アマルガムに変わり保険診療で盛んに使われている金銀パラジウム合金も決して安全なものではない可能性が高い。事実済生会病院の結果だけでなく、ネット上で銀歯やアマルガムやパラジウムのインナーを除去しアトピーが画期的に改善した体験を書かれている例も散見される。

 以上の検討の結果、娘のインナーをプラスチック系に替えることを決断する。その結果はまた報告したいと思う。


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