| ムク木コラム |
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歯科治療でアトピー |
平成18年10月 山川元志 |
長女が高校3年になって、寮生活を止め少し遠いが自宅から学校に通うようになった。 ハードなテニス部所属で朝早く、夜遅い帰宅は彼女にとってかなり厳しい毎日である。 家から通うようになって上半身全面に湿疹が出てきた。アトピー性皮膚炎である。 「病院に行きなさい」という周りの親切な忠告の嵐の中、妻と私は病院では治らないと信じていたので、私たちで絶対に治すと覚悟を決める。 まず大切なのは原因究明である。最初に疑ったのは2年間の寮生活での油分の多い食生活とハウスダストそして疲れからくる疲労性湿疹だった。家を離れ張りつめた毎日から、自宅から通うようになってホットした副交感よりの生活で一気に出たと思った。 そのため妻は食生活に気をつけ、汗まみれでの帰宅を止めるよう注意を払わせるようにした。しかしいっこうに改善が見られない。 次に疑ったのは金属アレルギーであった。前から歯科矯正の口内のネットを疑っていた。しかし中3から2年以上もの間、何事もなかったのにそんなことがあるのかと思った。ネットで調べてみるとピアスなどの接触金属アレルギーと異なり、何年も経過してから出ることが普通のようだ。口内で解けだした金属が体内物質と結合し、それが免疫細胞に異種蛋白と認識され、攻撃対象になってしまう。それしかないと思った。 歯科矯正のリングは、ステンレス、コバルトクロム合金、TiNiがあるが、歯科矯正の歯科医師に会い、娘の場合はコバルトクロム合金と確認。別の資料では金属アレルギーを起こしやすい金属は 1ニッケル 2コバルトクロム 3亜鉛マンガン銅 4銀プラチナパラジウム金 5チタン の順らしい。 矯正歯科医師は金属のバッチテストを勧めるも、バッチテストでは時間がかかり、長い時間を経て生じた金属アレルギーでは反応しない場合もあるので断り、一刻も早くはずし、プラスチックで予後処置をしてもらう。 その結果、顔のむくみが1ヶ月以内にとれ、首や背中の湿疹はかゆみの伴う堅いしこりとなって、つたない知識からは明らかに回復に向かっていると判断する。ネットで調べてもそれなりの回復には3ヶ月を要すること、完全な回復にはさらに時間が必要というのが一般的な経験とわかり、3ヶ月近くなって今のところそのような経過をたどっている。 京都市の開業医 島津恒敏医師(アレルギー科)が、歯科医と共同でアマルガムを治療剤として使われ、なおかつアトピーのひどい300人対象を対象に調査をしたところ、アマルガムを他の金属やプラスチックへの変更することで70%の患者が改善、うち半数が完全に治癒したという。また小学生250人で皮膚炎がある確率はアマルガム治療者が48%なのにそうでない児童は8%と明らかに少なかったという。イギリス厚生省では妊婦のアマルガムの水銀が胎児及び母乳まで影響していると指摘。 アリゾナ大の調査ではアマルガムから蒸発した放射性水銀が脳や肝臓、心臓横行結腸までめぐることが指摘されている。 アトピーの方は歯科治療との関係も疑ってみる必要がありそうだ。 |
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