| ムク木コラム |
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女性のうつ |
平成18年7月 山川元志 |
平成18年7月24日夜、NHKテレビで、「女性のうつ」をテーマに放送される。 妊娠を期に妻がうつに。数年間家事もほとんど出来ない毎日。 妻の病気を理解した夫が、病気の何たるかを受け入れ、家事に仕事に子育てに奮闘。 とても優しい夫である。 しかし、夫が店長に出世したのを期に忙しさは限度を超え、やがて疲れと挫折と極度のストレスで夫にもうつの症状が。 疲れ、寝不足、仕事も休みがちに、これまで溜ていた不満が出る。 そしていまだ解決の方向が見えず、別れて暮らすしかないのではと思う2人。なんとも悲しい。 それに似た悩みがいくつも寄せられる。家族の無理解に苦しみ、解決の道が見いだせず苦悶する日々。もともとまじめで手を抜けない人が多い。 一人の女性医師が、「良いお薬がある」ともいい、いろんな相談にのってアドバイスをする。 しかし、そのひとつひとつが空しく、治療方針に力が感じられない。 番組全体として解決方向が見いだされない終わり方が、映画やドラマのようにハッピーエンドといかない最後で、また悲しい。 医師はアドバイスを求められ、アドバイスを繰り返すが、本当の治療が出来ない。その現実を素直に認め、話すべきだと思う。 でなければ5年も20年もうつに悩む患者を救えないということはないはずだと思う。 医師は本当の治療が出来ないのだ。 それを認めないと、多くの患者からはかえって信頼を無くすし、患者と家族が自ら考える機会さえ奪ってしまうだろうと思う。 いまひとつ気になったことは、精神的に追い込まれたからうつになった、そんな話ばかりが強調される、果たしてそうだろうか。 子育てや家事、仕事や人間関係、一人暮らしなどでストレスをため込み、精神的に追い込まれうつになったというのだ。果たしてそうだろうか。 精神的な問題なら心のケアで治るはず。うつがそんな生やさしいものでないことは、その広がり、長引く期間、深刻さからしても容易に想像がつく。 もっと注目すべきは、リズムの乱れといった生活習慣上の問題や、衣食住などの悪癖といった、どちらかといえば物理的な側面、うつに追い込んだ主原因に加え悪い生活サイクルがあるのではないか。恐らくうつは、こうしたものに歪みがあって回復がままならないのだと私は思う。 抗うつ薬(セロトニン)という薬剤に頼る限り真の回復はありえない。それはちょうどステロイドでアトピーが治癒しないのと同じように。 生活環境と習慣そして食生活を見直し、自律神経をただし、脳が自ら作り出すセロトニンが正常に戻るよう対策を講じるべきなのだ。 何故うつになったのか、なるのか、もっと原点から真の原因を探り、それを正す、変えていくそんな治療法が開発されなければこの人たちは救われない。 そのための重要な一歩は、生活環境や習慣からくる病気は「薬」では治せないということを素直に認めることだと思う。 そうした病気の治癒には生活環境や習慣を変えることこそ大切な一歩であるからだ。 番組ではあまり注目して扱っていなかったが、参考になるヒントもあった。 妻のうつで包丁を持って自殺しかけた妻を、のしかかって止めたというもうひと組のご夫婦が語っておられたが、最近は少しうつが良くなっていると。 そのきっかけは「引っ越し」だったということである。 |
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