ムク木コラム
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 どの程度の電磁波で危険か その1

平成18年7月
山川元志

交流電流が流れると、電界と磁界が交互に
電線のまわりに波となって伝わる。
これを電磁波という。

一般に「光」と呼ばれるものも電磁波の一種
で、紫外線可視光線赤外線遠赤外線
に分類され、紫外線がもっとも周波数が高い。

紫外線よりさらに周波数の高いX線γ線
は、原子内の電子にまで作用し、「電離放射
線」と呼ばれる。当然人体には危険な電磁波
である。しかし物体で遮蔽されやすい。

一方、遠赤外線より低周波の電波は、遠赤外
線にもっとも近いものがマイクロ波で、衛星放
送やテレビ電波や電子レンジ、携帯電話に使
われる。
電磁波の種類と用途
種 類 用 途
波長


短い






長い
γ線 医療・材料検査
X線     〃      X線検査
紫外線
可視光線
赤外線 赤外線こたつ
遠赤外線
マイクロ波 衛星放送・テレビ
電子レンジ・携帯電話
短波 テレビ・ラジオ電波
IH調理器(長波)
中波
長波
極低周波 一般家電類・送電線

それに続くのは、短波、中波、長波などで、テレビやラジオの電波などに使われ、IH調理器は長波に属する。
これらよりさらに極低周波に属するのが一般家庭電化製品類と送電線から出てくる電磁波で ある。これは物体で遮蔽されにくいという特徴もある。

電流の周りに発生する磁界の強さはT(テラス)やG(ガウス)で表される。
電機業界はWHO(世界保健機関)とILO(国際労働機関)に協力しているICNIRP(国際非  電離放射線防護委員会)の示しているガイドライン1000mG(100μT)を充分に下回り、安 全であると説明することが多い。しかしこのガイドラインは各種調査からあまり参考にはなら  ない。

またWHOの付属機関であるIARC(国際ガン研究期間)が2001年に発表したレポードによ れば300Hz以下の極低周波の電磁波の発ガン性について、コーヒ、漬け物、排気ガスと同 等のカテゴリー2Bに分類した。

分 類 分類事例
グループ1 発ガン性がある  アスベスト たばこ アルコール飲料 
ダイオキシン 太陽光など87種
グループ2A おそらく発ガンが性ある ホルムアルデヒド 紫外線 クレオソートなど63種
グループ2B 発ガン性があるかもしれない コーヒ 漬け物 わらび ガソリン 極低周波磁界
グループ3  発ガン性を分類できない コレステロール お茶 水銀 カフェイン 原油
サッカリン 静磁界 静電界など496種
グループ4 おそらく発ガン性はない カプロラクタムなど1種

これをたてに電機業界は「安全性」を言い、電磁波の危険を言う人は「水銀より危険」と言うことが多い。しかし量と時間が関係するだけにあまり参考には出来ない。むしろ極低周波磁界にも発ガン性があると認めた事実こそ重要である。

スウェーデンではテレビやパソコンでは画面から30pで2mG以下に規制、93年から周辺環境の電磁波がが2−3mGを基準に小学校や幼稚園の移転、鉄塔撤去の対策を始めた。
スイスでは送電線建設の場合住宅地では10mGを越えてはならないと規制している。
アメリカフロリダ州では電線や鉄塔の周囲に児童を近づけてはならないと規制。
アメリカのカリフォルニア州のアーバン市では4mG以上の地域に住宅子供施設つくってはならないと規制。

電磁波は野放しには出来ない危険なものというのは時代の流れである。

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