| ムク木コラム |
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住宅の暖房について |
平成15年11月 山川元志 |
11月ともなると、暖が欲しくなる。会社の休憩場には、ドラム缶に煙突をさしたストーブで、木の端材を燃やして暖をとる。その場合、火の着火がスムーズにいくように、灯油をしみこませた木くずを投入し燃やす。短い休憩時間でも、あっという間に燃え上がり暖がとれる。昔からのやり方である。 会社の設計と事務スペースの暖は、薪ストーブを据えてある。購入して10数年になる。天井が4mと高いので初めて使ったとき暖まるか心配だったが、全く問題はなかった。200キロ以上の鋳物の固まりは内部の火で高温に暖められ、輻射熱となって四方八方へダイレクトに暖めてくれる。つまり、床も壁も天井も、ほのかに温度が上昇するのである。そのため、部屋全体が暖かくくるまれた状態になって、とても気持ちいいのである。とりわけ寒い時は、ストーブのそばによると燃え尽くされるような暑さが気持ちいい。そんな役立ちの薪ストーブも、当初はもっと迫力があった。密閉の2重の炉内は通常は70−50%は逃げていくという熱を逃さず極めて上出来なシロモノだった。しかしそんな高能率の薪ストーブも7−8年で炉内が崩壊し、外も若干の亀裂がはいり、今は室内でたき火する「箱」にまで劣化している。それでももったいないので、ドラム缶のかわりと思い使用し続けている。それでも充分暖かいのである。 暖房方法では、薪ストーブが個人的にはもっとも気に入っているが、近頃新築住宅では、メンテナンスに手間がかかるのと、近隣事情もあり、床暖房にする事が多い。床下に60度程度のお湯をまわし、表面温度を31度程度にするのであるが、熱源は灯油か都市ガスにしている。なんといっても空気を必要以上に暖めず、手軽で、燃費が良いのが良い。冬場は屋根裏の暖かい空気を床下に回すなどの方法もあるが、決め手にならないのなら、コストをかけず、補助的なシステムに止めるのが良いのではないかと思う。床暖房の時注意すべきは、床板に熱をかけるので、床板には新建材を絶対使わないことである。つまり、フローリングが高温になれば、それだけ化学物質が気化し、室内空気を汚染する確率が高いからである。毎日いることの多い居間・食堂なら、とりわけそれは避けたいと思う。 床暖房は床だけの熱なので、空気は以外と冷たい。そのため、住まいの断熱性がとりわけ重要である。床・壁・天井そしてサッシのペアガラス化も重要である。これらをおろそかにすると、床暖房の効果も半減する。志木のムク木の家では、天井や外壁の板に2p程度の厚板を使用するが、断熱材だけでなくこれが以外と効果を発揮するようだ。外部板は外断熱効果も発揮する。2pの厚板は、20pのコンクリートと同じ断熱効果というからもっともな話である。ムク木はすばらしい断熱材としてだけでなく、臭いの吸着、湿気を調湿し必要な空気の流通もはかってくれる。 先般「シックハウス法」が施行されたが、それまで高気密断熱を売りにしていた業者が今度は、法によって全室換気を余儀なくされている。なんのための高気密かわからない。問題の根本は新建材の家にあるのだ。 |
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