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(有)志木では、1995年にムクのフローリング(無塗装品)を販売して以来、仕上げには天然塗料を勧めている。
しかし、多くの工務店の現場では、UV塗装やウレタン塗装などをされる例が多いのではないかと思う。薫り良しの日本檜ですら、日本を代表する大きなフローリング生産工場では、大半は仕上げはUV塗装されていると聞く。こうした仕上げは、見かけはきれいで、キズには強いが、木の呼吸性を止めてしまう。私のように、たくさんの木材を見慣れた目には、そのきれいさ(?)はどうしてもプラスチックのように無機的に見えてしまう。ムク木特有の温かみが損なわれているのだ。
ウレタンなどの水を封じ込める力は強力で、ムク木の狂いを減らすということで、四国の座卓の産地では、ある時期未乾燥の天然木材で作った一枚板の座卓に、一気にウレタンで被膜する仕上げ方法がとられていたという。しかし、猫足の部分におしっこのような水たまりができ、大騒ぎしたことがあったらしい。一枚板に閉じこめられていた木材の水が、徐々に猫足の差込み口から、排出されたためであった。
石油系の塗料に比べ、一般に市販される白木用のワックスは、木の良さが残り、木の自然さが生きるよう工夫されている。しかしながら水がこぼれた時に、白いあとが残りやすいものが多いので、注意が必要である。
その点ドイツを中心に広まりを見せてきた、亜麻仁油をベースにした天然塗料は、木材の自然さを残しつつ、水などのシミにも強い。撥水性を持ちながら呼吸性も残る。これを扱いだした当時、ムク木には理想的な仕上げであると感じた。それは、その後の健康志向の広まりからも、より注目されるところとなった。
天然塗料の塗り方
施工方法は、刷毛もしくはスポンジで薄く塗りのばし、20〜30分後にウエスでふき取ればいい。乾燥後、軽くペーパをかけてからもう一度塗っても良いが、種類によっては少し滑りやすくなるので注意が必要である。よってそのままでも良いし、あるいはペーパなしで2回塗りでもいいと思う。
日常の手入れ方法としては、
@普段は合板床のように静電気で埃りがこびりつかないので、掃除機かけか、良く絞った堅絞り のぞうきんで水拭きするのがよい。
A汚れがさらにすすみ気になるようなら、リボス社の天然ワックスクリーナー「グラノス」がお勧め である。これは様々な表面の汚れを落とし、乾燥後磨くことによって光沢のある幕が出来る。古 代ゲルマン語で「きれいでツヤのある」という意味だそうだ。
B2−5年して艶が引けてくるようであれば、全面、もしくはその部分に、同じ天然塗料を布に染 みこませ、拭き伸ばせばよい。摩耗するとせっかくの天然塗料の良さが損なわれるからである。 その場合も天然塗料は、拭きムラが生じにくいので扱いやすいと思う。
ムクのフローリングと天然塗料は、ともに天然材料で相性がいい。呼吸性も残り人体にも優しい。
よって当社では、天然塗料以外の石油系の塗料を使ったフローリングは扱っていない。
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