ムク木コラム

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 花粉症の原因は住まいと排気ガスも影響

平成14年8月
山川元志

どうして近年、これだけ花粉症が増えてきたのだろうか。
戦後、杉や檜の植林が積極的に行われ、大量に花粉が飛散するようになったためというのが一般的な説明である。もうひとつは、食物に寄生虫がいなくなりお腹から消えるとともに花粉症が増えだしたという指摘もある。しかしこれが主原因であれば、寄生虫が減り始めたときから花粉症が増えるはずだ。しかし実際は、寄生虫がいなくなってから花粉症が増えているので、どうもそれが主原因ではなさそうだ。
 では何がもっとも疑わしいか。私は、新建材の普及度と大きく連関していると思っている。つまり、住宅に新建材がより多く使われ、無呼吸性の室内空間が一般化する。その度合いに応じ、花粉症が増えたというわけである。
 では、なぜそのように思うのかを次に挙げてみたい。


 ○新建材の無呼吸の空間、および家電製品はプラスチック系でカビがつきやすい。  
 ○調湿力がないので結露しやすい。
 ○高断熱高気密なので、一年中カビの生育にはもってこいの環境である。

 ○室内に脱臭力が無いので化学物質の汚染、車の排気ガスがわがもの顔である


こうした住宅には、カビ、カビの胞子、それをえさにするダニが多いということは良く知られているところである。これらに加え、室内の石油系化学物質は自律神経を歪めるので、花粉症を引きおこす重大な下地になると考えている。
花粉症にとって、住まいが大きな原因のひとつと思う最大の理由は、アレルゲン(異種蛋白)の濃度である。とりわけ寝室で、床に近いところで寝ている時間は、だれでも7〜8時間はある。吐き出し窓の少ない洋風の住まいは、床面の風が少なく、それだけに床面近くのカビダニの絶対量は相当なものになる。吸い込むと絶対量と年がら年中という長期間は確実に自律神経を狂わせると思う。
アレルギーは、ある許容水準を越えると症状が出てくるので、朝起きて基準が高くなっているところに、本来なら室内外の良い空気で快方に向かうべきところ、室内汚染に加え花粉飛散時期はさらなる花粉というさらなる異種蛋白攻撃でダメージを受ける。
こういう環境下、反応する異種蛋白が増え、IgE抗体という私たちの防御システムは、自らをも痛めるという非常手段にでるのである。排気ガスが多いと花粉症が2倍になるというデータもある。窒素酸化物が副交感神経をさらに過敏にさせるのかも知れない。
これは間違った住まいと都市環境への警告である。

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