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他者を悪く言うのは日本人の美徳に反する。しかし、「あえて言わなければならないこともある」と最近思うようになった。それは、自らの反省も込めてということで、ご理解いただきたい。
どうしてこんなに、無呼吸性の住まいが横行したのだろうか。病院、オフィスもまたしかりである。その基本は、日本人の「きまじめな清潔好き」と、「頭でっかちの総合性のなさ」が災いしていると思う。それははっきり言って、愚かな判断である。部分的な判断で、日本にもともとあった良いものを、見逃してきたのである。ちょうど無定見に、日本食から西洋食へ移行し、京都の木造の町もやみくもにコンクリート化したのと同じように。
新建材の無呼吸空間にムク木がひとつ。そのムク木は、ひとり周囲の水分を吸って満腹になり、そのうち許容量を超えて、カビに犯される。それを見た愚かな日本人は、「やっぱりムク木は腐りやすい」と馬鹿にする。しかし、シックハウスにアレルギがー横行し初めて、「なにやらおかしい」と気づき始める。
なんとかソーラーハウスは、屋根裏の暖かい空気を下に送るだけなら20万円で済むところ、設備に200万も300万もかけさせる。にも関わらず、中途半端な暖房にしかならない。それをカバーするため、住宅見学会の2時間前に、屋根裏から石油ファンヒータで床下に熱風を送り、それが見学者にバレてしまったそうな。しかし、新聞に雑誌は、住宅メーカに建材メーカは広告主で、「お得意さま」だから、批判しないし、追求しないし、記事にもならない。そのため、自然のエネルギーを利用していると、ありがたがる日本人はまだまだ増える。どこか変である。
病院、診療所も、無菌ぽっい空間が清潔であると、勘違いしているのではないかと、つねづね思っている。コンクリートに新建材だらけの無呼吸空間はカビの巣窟で、逆に、ムク木の診療所は一見不衛生と思いがちだが、事実は異なる。病院のアルコール消毒はほんの一時的な消毒で、持続性がない。それに比べ、例えば木の有効成分のひとつ「ヒノキチオール」はMRSAやO-157など、あらゆる怖い細菌に有効で、持続性が高い。どんな樹木も、強弱はあっても自らを守るために、こうした天然の抗菌物質を持っているのである。近年の病院で多発する院内感染は、ちょうど住宅での化学物質過敏症やアトピー、鼻炎、花粉症の多発と同様ではないかと正直疑っている。それが事実なら、抵抗力の弱った老人や、病人には病院は「恐怖の館」そのものである。それを疑っているあるいは認識しているお医者さんが、はたしてどれだけいるのか正直不安である。
ちょうど反対の事例がある。最近お医者さんのご理解で、「ムク木で診療所」を建築させていただいた。お医者さんに奥さん、そして看護婦さんの花粉症が、診療所でに居ることで和らぎ、消えると喜んでいただく。今の一般のお医者さんは、幻想の無菌とマニュアルに頼りすぎてはいないだろうか。こうした医療施設には、是非呼吸するムク木の空間は必要だと私は信じている。また、オフィスも無呼吸な空間が当たり前になっているが、パソコンに埋まり、冷暖房完備で新建材のオフィス家具に埋まっている、こんな空間では、電磁波にホコリと、カビ、ダニは思いのほか多く、働く戦士には、過酷な空間である。欧州などの方が室内空間に木をうまく使っている。
日本人の家づくり、病院、オフィスづくりは大きな間違いをおかしているのではないか。菌はいるのが当たり前、要は善玉菌が多ければよいのだ。そんなEMの考え方こそ今の日本に必要だ。そのためにはマイルドに善玉菌が多数派になる、呼吸するムク木の家と建物が有効と私は信じている。
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