| ムク木コラム |
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地下室の停電 |
平成14年7月 山川元志 |
先日、我が家の電灯が突然消灯する。停電である。分電盤は漏電のサイン。 梅雨のさなかで雨が続いたのでどこかの機器が漏電したのかと疑がうが、どうもそうではなさそうである。 電気屋さんが調べてくれるものの、原因はなかなかわからない。 工事時の釘が電線のどこぞに刺さっているがための漏電なら、築後数年を経て、こんな時期というのも変だ。 そういえば以前にもこうしたことがあった。しかしそのときは理由を探索するまでもなくすぐに収まっていた。 我が家は木造だが、地下室は半地下状態なので、壁はコンクリートの打ちっ放しである。 そのため、電線は1階からコンクリートづたいに地下室の床下に降りている。 「もしや床下に水でも溢れ漏電したのかな」と思い床下を調べるが、たしかに湿気はあるが水が溢れているわけではない。いよいよ原因がわからない。 そうしたなか、電気屋さんがもしやと思い、ちょうど電線が床下に潜るところの床板をノミでおとし、押しつけられていた電線を解放する。そうしたところ漏電は嘘のようになくなった。 電線は切れていたワケではなく、床板の膨張でコンクリートの壁に強く押しつけられていただけである。 電線というのは銅線が被膜されていて、それが強く押しつけられた時漏電するということを初めて知った。恐らく被膜と電線の間には空気層があって絶縁の役割をしているのだろう。 塩ビの被膜が絶縁しているわけではなかったということだろうか。 あるいは並以上の圧力で被膜も導電性を持つということだろうか。 一度詳しい人に教えをていただかねばと思う。 地下室の床板は、カリンのムクのフローリングを張っている。何日かの雨で湿度が上昇し、めいっぱい膨張したものと思われる。幸い床が盛り上がるほどではなかったが、壁際の電線を切断するばかりに強く押しつけたのであろう。堅木であるだけに、そのパワーもかなりもものと思われる。そのため漏電したというわけである。あらためてムクのフローリングの膨張力、調湿力を感じいった次第である。 |
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